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このサービスで目指すこと

2023.09.10
祖母が祖父とお見合いした時の写真

「自分史づくりを通じて、家族を亡くしてから後悔する人を減らしたい」

HPをご覧いただきありがとうございます。今回は、このサービスに込める思いを書きたいと思います。

きっかけは、祖父を亡くしてから後悔したこと

祖父は、厳しい性格だったこともあり正直近寄りがたさを感じていました。深い話をした記憶もありません。しかし、亡くなってから10年後に祖父の戦時中の写真を見て、ふと彼の人生に興味が湧いたのです。写真の中の祖父は私が知らない凛とした青年でした。

祖父が亡くなってから10年たって、私は祖父のことをよく知らなかったと思いました。もし生きている間に話を聞いていれば、もっと良い関係を持てていたかもしれません。

祖母の認知症が悪化

数年前から祖母が認知症を患っていたのですが、日々進行していると感じるようになりました。
私が遊びに行けばテーブルに乗り切らないほどのご馳走を作ってくれた祖母が、火にかけていたお鍋のことも忘れてしまうし、5分前にご飯を食べたことも忘れるようになりました。

そこで思いついたのが「自分史」です。
いつかいろんなことを思い出せなくなった日が来ても、自分史があれば昔のことを懐かしんだりできると考えました。

思い出せる範囲で、祖母の幼少期から現在までの話を聞きました。その過程で、祖母の意外な一面や心温まるエピソードにたくさん出会うことができました。下記はその一例です。

●   物が簡単に手に入らない時代に育った
      →物がなかなか捨てられない癖をしょうがないと思えるようになった。
●  美空ひばりと軍歌が好きなことを知る
       →YouTubeを聞かせるだけで喜んでくれ、祖母孝行にバラエティが増えた。
●   若い頃に職場で社長賞を受賞していた
     →社長から感謝状を受け取る祖母の若い頃の写真を見て、私まで誇らしい気分になった。

本ができあがるまでの時間は、ちょっと特別な時間になりました。自分史づくりを通して普段なかなか話さないことにもスポットライトがあたり、家族同士の理解が深まるきっかけになると実感しました。

また、作った本人は作る過程で過去の出来事をふりかえる時間ができ、これからの人生で大切にしたいことや、新しくやってみたいことについて考える機会にもなると考えます。

5年後、10年後に「あの時、話を聞いておいて良かったなぁ」としみじみ思えるような、何世代先も大切にされる家宝となる一冊を作ります。

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