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雑記

先祖探しのススメ 〜家系図で室町時代の祖父に行き着いた話〜

2024.06.30

先祖の家系図を見た事がありますか?

相続の話になると活躍する家系図ですが、普段は見る機会もないかもしれません。もし、先祖の歴史やご自身のルーツに興味があれば家系図探しをすることをお勧めします。

私は家系図を通して600年前の先祖に思いを馳せることができました。

今は亡き、おじいちゃんへの後悔

私は30歳を過ぎてから歴史に興味を持ったのですが、そのきっかけは亡くなった父方の祖父が、旧日本海軍の予科練にいた事を知った事でした。

祖父はマイペース・お調子者・祖母を困らせてばかりの人だったので、そんな祖父が厳しい軍隊を志願したことが信じられませんでした。
(おじいちゃん、ごめんなさい😅)

予科練に旅立つ時は、女の子が何人も見送りに来た、というモテ伝説も残っているものの、

若い女性にめっぽう弱く、家族でレストランに行った際、ウェイトレスさんをナンパしてしまう、どうしようもないところもありました…。
(当時はもちろん孫としてドン引き😱)

ですが、祖父の若い頃の写真を見た時に、雷に打たれたような衝撃が走りました。

私の知っている祖父の面影はなく、凛としたたくましい青年だったのです。
(海軍の制服がそもそもかっこいいのですが…✨)

晩年はのんびり好き放題していたけれど、若かりし頃は使命感や希望に燃え、戦後の混沌とした時代を生き抜いたと思うと「おじいちゃん、何も知らなくて、話を聞いてあげれなくてごめんね」と思ったのでした…。

そんな事があり、父から祖父の昔話をよく聞くようになりました。

父に話を聞くだけでは飽き足りず、祖父の兄弟にダメ元で連絡をとったところ、祖父の88歳の妹がご存命であることがわかり米寿のお祝いも兼ねて久しぶりの親戚会が開催されました。

まさかのひい✖️4おじいちゃん登場

その会で、叔父が密かに受け継いだ家系図を見せてくれたのです。

手書きで書かれたものですが、

「永享十二年 開白とみへたり」とあり、「永享(えいきょう)」は室町時代の元号で西暦だと1440年を指すので、私の父方の家系は、約600年前 から続く家系だったことがわかりました。


いきなり目の前に7代前のおじいちゃんがひょっこり現れたような感覚でした。

墓地を歩いていると「天保」や「慶応」と刻まれたお墓を見かける事があり、江戸時代は現代と地続きのように感じていましたが、まさか室町時代と自分をリンクして感じるような事があるとは思いませんでした。

その時代を調べると、時の将軍足利義教(あしかが よしのり)が室町幕府の第6代将軍に就任し、幕府の権威強化を進めている頃です。その後に始まる応仁の乱を皮切りに日本は戦国時代へと進んでいくので、大きな争いが始まる前の、束の間の平和な時期だったかもしれません。歴史好きとして、色んな妄想が頭を駆け巡ります。

先祖の存在を有り難く思うと同時に、「ご先祖様、家系図残してくれるなんてまじナイス!!😇」と思いました。

家系図の中には、「帯刀」という名前の人もおり、名前からして武士っぽいねぇ~とか現代に近づくと「良作」など一気に農民ぽい名前が増えるね~~とか、そんな話で親戚会は盛り上がりました。

わかることは限られていますが、これをヒントに菩提寺や郷土史を調べれば、先祖が暮らした土地や、職業など、もっと詳しいことがわかるかもしれません。

記録することの尊さ

先祖が口伝えだけでなく、紙に書いて記録してくれたからこそ、600年後の私が彼等の存在をリアルに感じることができました。また、両親、祖父母の後ろにも何人もの先祖がいて、今の自分に繋がっていると思うと、なんだか背筋が伸びるような感覚になりました。

「記録に残すこと」ってロマンがあると思いませんか??その時は地味な作業に思えても、長い年月が経つと意味を持ちます。

50年の家族にメッセージとして、自分史作成は如何ですか?あなたの人生を聞かせてください。

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